「パカマラ種」とは、エルサルバドルで誕生したパカス種とマラゴジッペ種の交配によって生まれた希少なアラビカ種の一つで、豆の大きさが非常に大きく、ユニークな味わいで知られています。
パカマラは、その品種特性から、焙煎度や産地によって風味が大きく変化する奥深い魅力を持ち、スペシャルティコーヒーの世界でも高く評価されています。

フルーティーで華やかな酸味を感じられる浅煎りから、甘みやコクが引き立つ中煎りまで、焙煎によってさまざまな表情を楽しむことができます。
本記事では、そんなパカマラ種の特徴を詳しく解説するとともに、初心者にもおすすめできる選りすぐりのパカマラ豆も紹介します。豆選びの参考にぜひご活用ください。
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パカマラ種とは


パカマラ種とは、「パカス(Pacas)」と「マラゴジッペ(Maragogipe)」という2つのアラビカ種の交配によって誕生した品種で、主にエルサルバドルで開発されました。非常に大粒な豆が特徴で、スペシャルティコーヒー市場ではそのユニークな風味と存在感から高い人気を誇っています。


パカス種は、ティピカ種の突然変異によって誕生したブルボン系の品種で、1949年にエルサルバドルで発見されました。標高の高い場所でも育ちやすく、樹高が低いため収穫しやすいという栽培上のメリットがあります。カップ品質としては、甘みのある柔らかな味わいとバランスの良さが魅力で、スペシャルティコーヒーとしても評価の高い品種です。



ブルボン種は、ティピカ種と並ぶアラビカの原種系統のひとつで、19世紀にフランス領ブルボン島(現レユニオン島)から中南米に広まりました。風味は明るく、甘みと酸味のバランスに優れ、スペシャルティコーヒーの基礎とも言える存在です。
一方、マラゴジッペ種はティピカ種から派生した自然突然変異種で、ブラジルのバイーア州で発見されました。その最大の特徴は、他の品種と比べて圧倒的に大きなコーヒー豆のサイズです。風味としては穏やかな酸味と軽めのボディ、そして柔らかな甘みが感じられるものの、環境条件に左右されやすく栽培が難しいとされます。



ティピカ種は、エチオピアからイエメン、そして世界に広がったアラビカコーヒーの原型とも言える品種で、洗練された酸味とクリーンなカップ特性が魅力です。しかし、病害虫に弱く、収量が少ないデメリットがあります。
種がたくさん登場していてややこしいですが、パカス種のバランスの良さとマラゴジッペ種のサイズの大きさを融合したのが、パカマラ種です。
栽培効率と品質のバランスを保ちつつ、果実味や複雑なフレーバーを感じられる個性的な味わいが生まれました。



浅煎りではトロピカルフルーツやフローラルな香りが立ち上がり、深煎りではチョコレートやスパイスのような重厚な甘みが引き立ちます。
私は飲んでオレンジのようなフレーバーが印象的でした。
その個性ゆえに、世界中のコーヒー競技会でもしばしば使用されるなど、コーヒーラバーやバリスタたちからも注目される存在です。希少性が高く、価格も高めではありますが、個性際立つ一杯を求める方にはぜひ一度味わっていただきたい品種です。
パカマラ種のおすすめコーヒー豆3選:ジューシーな味わい。
商品名 | 産地 | 焙煎度 | 内容量 | 価格目安 | Amazon評価* |
---|---|---|---|---|---|
ミカフェートプルミエ クリュ カフェパカマラ 2種セット | グアテマラ・アンティグアサン・セバスティアン農園 | 中浅煎り(ウォッシュト/ナチュラル) | 100 g×2 | 7,620円 | ― |
Dr-i-gamaガルデニア農園 パカマラアナエロビック ナチュラル | グアテマラ・ウエウエテナンゴ | 深煎り(フレンチ) | 150 g | 2,273円 | ★3.0/2件 |
茜珈琲 パカマラ・ピーベリー | ニカラグア | 中煎り(シティ) | 200 g | 1,500円 | ★4.5/8件 |
ミカフェート「プルミエ クリュ カフェ パカマラ 2種セット」
名門ロースター・ミカフェートが手がける贅沢な飲み比べセット。同一農園の精製違いを中浅煎りで味わえ、赤い果実の酸と黒糖様の甘みを余すことなく表現。大粒豆ゆえ粗挽きと90〜94 ℃が好相性。標高1,600 m超の火山性土壌由来のクリーンカップは冷めても甘さが持続し、高級ギフト箱入りで特別な日の一杯に最適。味の変化を追う楽しみまで提供するプレミアムアイテムです。
項目 | 詳細 |
---|---|
産地 | グアテマラ・アンティグア ほか |
焙煎度 | 中浅煎り2種(ウォッシュト/ナチュラル) |
処理 | ウォッシュト & ナチュラル |
内容量 | 100 g ×2袋 |
価格 | ¥7,620 |


Dr-i-gama「ガルデニア農園 パカマラ アナエロビック」
項目 | 詳細 |
---|---|
産地 | グアテマラ・ウエウエテナンゴ ガルデニア農園 |
焙煎度 | ハイロースト(中浅煎り) |
処理 | アナエロビック・ナチュラル |
内容量 | 80 g |
価格 | ¥1,375 |
標高2,000 m超の寒暖差で凝縮された甘さに、密閉発酵のラムレーズン香が重なる個性派パカマラ。中深煎りながらプラムやビターカカオの濃密フレーバーが弾け、後口にシナモンが漂う。80 gの少量パックで鮮度管理が容易、価格も手頃で“発酵系”入門に好適。豆14 g・93 ℃・2 分抽出が推奨、アイスブリューでも複雑さが映える。テイスティング練習用の教材としても優秀です。


茜珈琲「パカマラ・ピーベリー」
項目 | 詳細 |
---|---|
産地 | ニカラグア・サンタマウラ農園 |
焙煎度 | シティロースト |
処理 | ウォッシュト |
内容量 | 200 g |
価格 | ¥1,500 |
Amazon評価 | ★4.5/8件 |
希少なピーベリー形状で均一焙煎が可能。シティローストが生む柑橘系の明るい酸と黒糖様の甘さが調和し、後味にハーブが薫るバランス派。200 g1,500円とコストパフォーマンス抜群で、★4.5の高評価も納得。粗挽き・91 ℃・蒸らし30秒で透明感が際立ち、冷めるとキャラメル風味が伸びる。ラテでもフルーティーさが残るため毎日の常備豆に最適、スペシャルティ初級者の練習用にもおすすめです。


まとめ:大粒のパカマラ種コーヒー豆を堪能しよう
パカマラ種は、パカスとマラゴジッペの長所を併せ持つ大粒希少品種。その大きな豆は焙煎難易度こそ高いものの、浅煎りではジャスミンやトロピカルフルーツ、中煎りではキャラメルとナッツ、深煎りではダークチョコとスパイスの奥深い甘みを届けてくれます。産地や精製、焙煎が変わるだけでカップは劇的に変貌し、飲み比べは格別の体験だ。まずは名門農園のシングルオリジンや発酵系ロット、手頃なピーベリーを試し、自分好みの温度と挽き目を探ってみましょう。
大粒ゆえ抽出が安定しやすく、メモを残せば再現も簡単。パカマラがもつ重層的な甘さと清涼感を堪能し、日常のコーヒータイムをワンランク上へ。次の一杯でパカマラの魅力を体感してほしいです。




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